サイディング壁🏘️コーキング(シーリング)の重要性とおすすめの商材

サイディングとは、外壁に貼る壁材のことを指し、近年では国内の7割ほどで使用されています。

このサイディング壁のお家には必ず存在するコーキング材ですが、その役割をあまりご存じではないという方もいらっしゃるかと思います。

コーキングはシーリングとも呼ばれ、サイディング壁の継ぎ目に充填されている材料で、防水機能とクッションのような機能を持っています。
詳しく言うと、従来のコーキングには可塑剤という弾力性を持たせる成分が含まれており、お家への水の浸入を防ぐほか地震などによる揺れの負担を軽くするなど、意外と知られていない非常に重要な役割を持っているのです。
この可塑剤の寿命というのが、5年~10年ほどで、可塑剤の寿命を迎えるとコーキングも劣化していきます。

コーキングの寿命がきてしまうと、弾力性が失われてひび割れなどの劣化症状が発生していきます。
防水性が低下するのはもちろん、お家への揺れの負担を緩和する機能も低下します。

また、コーキングには変成シリコン系、ポリウレタン系など、様々な種類があるのですが、その種類の違いによって使用方法が変わってます。

今回は主にサイディング壁に適しているコーキング材についてお話します。

●変成シリコン系

耐候性が高いことから、屋根や外壁などに多く使用されています。
耐久性は10年から15年ほどとなっており、コーキングの中では長持ちします。
外壁の目地はもちろん、様々な箇所で使用できるオールマイティな種類になります。
サイディング壁・ALC壁には多く使用されています。

●ポリウレタン系

変成シリコン系と比べると値段は安いですが、紫外線に弱いため、外壁に使用する際は、上から塗装して保護をすることが必要です。
こちらも、サイディング壁やALC壁によく使用されています。

●シリコン系

浴室やキッチンなどの水回りの補修で使用されています。
上に塗装ができないので、屋根や外壁にはあまり使用されません。

このようにコーキングには様々な種類がありますが、サイディング壁によく使用されているのは、【変成シリコン系】【ポリウレタン系】の2種類になります。
リフォームの際には、この内のどちらかを選ぶのをおすすめします。

 

コーキングに現れる劣化症状

冒頭でも触れましたが、コーキングには寿命があります。
コーキング材に含まれている可塑剤の寿命は、5年~10年なので、それを過ぎると徐々にコーキングは弾力性を失っていきます。
弾力性を失うことで様々な劣化症状を引き渡します。

●ひび割れ

コーキングが紫外線などの影響により劣化し、弾力性が失われ、お家の揺れに対応しきれずひび割れが発生します。

●断裂

ひび割れが更に広がり、穴が開いてしまいます。
水が浸入してしまう可能性があります。

●剥離

上の写真のお家は完全にコーキングが剝がれしまっています。
コーキングが無くなってしまった目地から雨水が侵入して、サイディング本体が浮いてしまっています。
かなりの量の水が浸入する可能性があるので、緊急性の高い状態です。

上記のような症状がでていないか、定期的に点検することをおすすめします。

 

悪徳業者に注意してください!!

コーキングの劣化は、間近で見なくても不具合がわかりやすく、悪質な業者の目に留まりやすくなっています。
「今すぐ工事しないとお家が潰れてしまいますよ!」などど、お客様の不安を仰ぎ、考える時間を与える間もなく、契約を迫ってきます。
「今すぐご契約していただくと、足場工事は無料です。」など、甘い言葉に惑わされず、信頼できる会社に依頼してください。

 

外壁塗装工事とコーキング工事は同時に行うとお得😄

お家にかかるメンテナンス費用は、できるだけ抑えたいですよね。
なので、外壁塗装工事とコーキング工事はセットでお考えください。

まず、一番のメリットは、足場の費用を1回で抑えることができます。
高所での作業となる為、どちらも足場設置は必須となります。
それだけで、十数万円~数十万の費用を抑えることができます。

次に、新しく充填したコーキングを塗装によって保護することができます。
せっかく綺麗に打ち直したコーキングも、表面が裸のままでは後々の劣化も早くなってしまいます。
塗装で表面を保護してあげる事によって、コーキングの寿命を伸ばしてあげる事ができるのです。

 

外壁塗装の際の塗料とコーキング材の選び方

外壁塗装とコーキングの工事を一緒に行う場合、注意する点は、塗料の耐候年数とコーキングの耐候年数をよく知っておく必要があります。
というのも、塗料の寿命が20年の商品を選んでも、コーキング材が10年で劣化してしまっては、10年のタイムラグが発生してしまいます。
せっかく長持ちするいい塗料を使用しても、先にコーキングだけが劣化してしまうと、またコーキングの工事だけを行わなければいけません。
なので、塗料とコーキングの耐候年数をある程度揃えてあげる事によって、余計な工事を省き、外壁を長持ちさせる事にも繋がります。

 

長持ちするおすすめのコーキング材

昔は、塗料に比べてどうしても先に劣化してしまっていたコーキング材も、今は高耐候と呼ばれる長持ちする商品が増えてきています。
その中でもおすすめの商品をご紹介します。

●オートン イクシード

こちらは、オート化学工業のオートン イクシードという商品です。
ポリウレタン系のコーキング材で、劣化の速度が速い可塑剤を使用せず【LSポリマー】という成分が配合されており、経年による硬質化を防ぎ、柔らかさを長期間維持することができます。
また、汚れ防止成分の【CR オリゴマー】が配合されており、コーキング材にありがちな硬化初期のタックと呼ばれるべた付きを軽減し、コーキング材への汚れの付着を大幅に抑えることができます。
高耐久で長持ちするだけでなく、美観にもしっかりこだわれます。
期待耐候年は30年となっております。
外壁リフォームで使用される様々な塗料との相性もいいので、おすすめの商品です。

●SRシール H100

こちらは、サンライズという会社のSRシール H100という商品です。
変成シリコン系のコーキング材で、こちらも高耐候で、期待耐候年数は30年です。
従来の変成シリコン系に比べて表面耐候性が格段に優れており、【特殊高分子ポリマー】の配合により、長期的に優れた柔軟性と接着機能を維持することができます。
また、応力緩和タイプなので、サイディングの乾燥・収縮・建物自体の動きによるコーキング材の目地幅が拡大しても、コーキング材が応力を逃がし、剥離や破断が起こりにくくなっています。
こちらもタック(べた付き)が少なく、汚れがつきにくいので、長期にわたりコーキング材の美観を維持することができます。

 

まとめ

昔と比べ、今は塗料もコーキング材も進化し、長持ちする材料が増えてきています。
コーキング材は防水性や、地震などによる建物の揺れを緩和してくれるなど、お家を守ってくれる大事な部分になります。
外壁のリフォームをお考えの際は、コーキング材にもこだわって選んでみてください。

お読みいただき、ありがとうございました☺️