外壁塗装工事の中の【付帯部】とは?外壁を塗装するだけではだめ?
外壁塗装工事の見積書の内容に、【付帯部】と書かれた項目を見たことがある方もいらっしゃるかと思います。
今日は、その【付帯部】とは何なのか、また、【付帯部】は塗装するべきなのかをお話します。
見積書に書いてある【付帯部】ってなあに?
外壁塗装工事における【付帯部】とは、雨樋や雨戸、土台水切りなど、外壁以外の塗装できる箇所のことです。
外壁塗装工事の見積書は、業者によって書き方はバラバラです。
『雨樋塗装工事』や、『雨戸塗装工事』など細かく分けるところもあれば、『付帯部塗装工事一式』という風にひとつにまとめるところもあります。
この『付帯部塗装工事一式』という表記の場合は、少し注意が必要です。
というのも、塗装する箇所が明確に表記されていないため、事前にしっかり担当者に確認しておく必要があります。
『付帯部塗装工事一式』というからには、「全部塗ってくれるのだろう」ではなく、ここは塗るのか、あそこは塗るのかと把握しておいてくださいね。
また、耳で聞くだけではなく、書面に残しておくことも重要です。
口頭でのやり取りはのちに、「言った、言わない」のトラブルに発展しやすいです。
大事なことは、必ず控えておきましょう。
付帯部一例と塗りたくない箇所
お家によって、あるものないものがありますが、一般的によくある【付帯部】は以下の通りです。
- 雨樋
- 雨戸
- シャッターボックスカバー(シャッター本体は、傷がつきやすいのであまりおすすめしていないです)
- 土台水切り(壁と基礎の境目にある板金)
- 軒天
- 破風板
- 鼻隠し
- 幕板
- 庇
- スリムダクト
あくまでも一例ですので、塗装箇所は、担当者に確認してくださいね。
さて、上記の中に、お家によくある『あるもの』が入っていないことにお気づきでしょうか?
そう!サッシやテラスなどの『アルミ部』です。
アルミは非鉄金属なので、塗料の密着性が非常に悪く、業者・職人泣かせの箇所です。
基本的には塗りたくないです。
というか、塗るメリットが思いつきません。
アルミを以前に塗装したという現場は、何軒も見てきていますが、ほぼ100%に近い確率で数年で剥がれています。
その剥がれっぷりは見事なもので、みなさま「やめておけばよかった」と後悔なさってます。
なので!!お家をおしゃれにしたいからという考えだけで、アルミを塗装するのは絶対におすすめしません!!
また、簡単に「アルミも塗れますよー」と言う業者には注意してください。
塗料の進化で、「アルミは塗れないもの」から、「塗ることもできるよ」に変わってきてはいます。
ただ、入念な下地処理から適切な下塗り材選びだったり、高い知識と技術が必要です。
かるーく「できる」という業者は、本当に大丈夫なのか、念入りにご確認ください。
付帯部の塗装はしなくてはいけない?
たまに、お客様から、「雨戸や雨樋などの付帯部は、見積書から省けないの?」というお声があります。
結論から言うと、ご希望であれば外壁の塗装のみで済ますこともできます。
ですが、2つの理由で、できたら一緒に塗装することをおすすめしています。
1つ目は、付帯部の表面を塗膜で保護してあげる目的です。
多くの付帯部は、毎日雨や風、紫外線やほこりなどにさらさせています。
表面を保護することによって、劣化の進行を少しでも遅らすことができます。
2つ目は、外壁をピカピカに塗装すると、塗装していない箇所が汚く目立つからです。
きれいになった外壁と、年数のたった付帯部の差は顕著にでます。
後日やっぱり塗装をしたいと思っても、足場を解体したあとでは、塗装できない箇所もあります。
もちろんご予算あってのお話ですが、可能な限り外壁と一緒に塗装することをおすすめします。
まとめ
今回は、外壁塗装工事の【付帯部】についてのお話でした。
費用は発生してしまいますが、お家の美観を保つためにも付帯部の塗装は大切です。
依頼する業者にしっかり確認し、人生で数回しかない外壁塗装工事というイベントをぜひ、おたのしみください。
お読みいただき、ありがとうございました!!
