外壁塗装工事でよくあるトラブル!その予防策と解決策は?
外壁塗装工事は、数あるリフォームの中でも、大なり小なりトラブルが発生しやすい工事の一つです。
塗装に対する専門知識があれば気付くことができますが、大半のお客様は知らずにトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。
そんなことにならないように、今回は外壁塗装工事に発生するよくあるトラブルと、その解決策・予防策をお話します。
訪問販売でのトラブル
訪問販売の全てが悪いとは言いませんが、やはり悪意を持って接触してくる業者も一定数存在するのが現状です。
外壁の劣化は近くで見なくてもわかりやすいので、訪問販売の目に留まりやすいです。
「今なら足場工事代サービスです!」「今すぐ工事しないと、お家が倒壊しますよ!」
そんな訳はありません。
外壁塗装工事に必須の足場代を、なぜ無料にすることができるのでしょうか。
そもそも倒壊寸前のお家は、外壁塗装だけではもうどうにもなりません。
決して慌ててその場で契約せず、きちんと見積書を提出してもらい、他社で相見積もりを取り、工事内容や金額などが適正なのかを落ち着いて判断してください。
契約内容や工事内容でのトラブル
大事なのは、「言った、言わない」を防ぐために書面に残すことです。
事前に了承を得た上で、会話を録音するのも有効です。
それから、見積書の内容によく注目してみてください。
例えば、使用する塗料の名前が「フッ素グレード」や「シリコングレード」など、商品名が記載されていない場合は要注意です。
同じフッ素グレードの塗料でも、商品によっては価格が全然違ってくる場合もあります。
商品名の記載がない場合は、必ず担当者に確認するようにしてください。
また、「外壁塗装工事一式」という表記にも注意が必要です。
まともな塗装業者なら、現地調査の際にお家の寸法を測っています。
それを一式とまとめるのは、お家の面積をごまかされている可能性があります。
きちんと「㎡」表記の業者を選ぶようにしましょう。
※雨樋や土台水切りなど、外壁以外の塗装箇所は一式表記でも問題ありません※
見積書の内容は、細かいところまでチェックが必要です。
外壁塗装の基本は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りです。
悪いことを考える業者は、塗料代を浮かそうと2回塗りで終わらせてしまうことがあります。
2回塗りで終わらせてしまうと、塗料は本来の力を発揮することができないため劣化が早まります。
そうならないように、しっかり3回塗りの表記があるのかを確認してみてください。
あとは、外壁以外の塗装箇所も大事です。
「あの箇所はサービスで塗ってくれるって言ってたのに塗装されていない・・・」
なんてことにならないように、口頭での約束で終わらせず、サービス工事もすべて書面に残すようにしましょう。
工事代金でのトラブル
工事代金の支払い方法は業者によってまちまちですが、全額前入金だけは避けましょう。
全額振り込んだあとに会社が倒産してお金が返ってこない、なんてトラブルも少なくありません。
工事後に、代金を上乗せされたなんてトラブルもよく耳にします。
「塗料が足りなくて追加で発注したから、追加料金が発生しました」は、はっきり言って業者のミスです。
支払う必要はありません。
事前に、どういう場合に追加費用がかかるのかを確認しておいてください。
ただ、雨漏り箇所を見つけたなど、不可抗力で追加工事が発生してしまうこともあります。
その場合は、口頭で金額のやり取りをせず、きちんと追加工事の見積書を提出してもらい、納得した上で工事を進めてください。
近隣でのトラブル
外壁塗装工事は、近隣のお家から苦情が入ってしまうこともあります。
足場工事や高圧洗浄時は大きな音がでますし、毎日職人や車の出入りもあるので、急に工事を始めるとご近隣の方はびっくりしてしまいます。
そのため、事前に工事のお知らせをしておく必要があります。
工事業者も、もちろんご近隣のお家に挨拶に行かせてもらいますが、できたらお客様自身でもお声かけしていただくことをおすすめします。
工事後のトラブル
施工後、数ヶ月で塗膜が剥がれたり膨れてきた、なんていうトラブルも少なくありません。
何かをぶつけたり台風などの自然災害が原因ではない限り、施工不良という可能性が高くなります。
高圧洗浄や下地調整が不十分だったり、下塗り材の塗る量が足りず上塗り材の密着性が弱まっているなどの原因が考えられます。
まず、このような事態にならないためには、しっかりきっちり施工をしてくれる業者選びが大前提となりますが、万が一不具合が発生した際に工事後の保証が何年なのかを事前に確認することが大切です。
保証期間内の不具合なら、施工した業者に手直しに来てもらってください。
外壁塗装は、施工後はピカピカなのですぐに施工不良がわからないのがネックです。
工事後も安心して過ごせるように、工事保証書を発行してくれる業者を選びましょう。
また、実際塗ってみたら「イメージと違う!」というトラブルもあります。
業者が塗る色を間違えたというミスではない限り、残念ながらお客様の実費での塗り替えとなってしまいます。
そんなことにならないように、しっかり色の打ち合わせを行う必要があります。
色の選び方については、こちらの記事でお話しています。
まとめ
外壁塗装工事は、目でみてわかる不具合はすぐにはでてきません。
メーカーの仕様書通りに施工してくれるのか、見積書の内容・金額は適正なのか、近隣への配慮はしてくれるのかなど、考えることはたくさんあります。
この記事が、少しでもお役に立てば幸いです。
お読みいただきありがとうございました😄