屋根葺き替え工事の流れと施工内容
屋根工事は高い場所での作業なので、どのように施工しているのか、なかなか確認できないですよね。
施工内容がわからないまま職人に丸投げ!では、のちのちトラブルに発展するケースもあります。
なので、施工内容を事前に知っておくことが大切です。
今回は、屋根の葺き替え工事の流れと工事内容をお話します。
工事の大まかな流れは、以下の通りです。
それでは、順番にお話します。
高所での作業となるため、足場は必須となります。
また、職人の転落防止と、土埃や木くずなどの飛散防止にメッシュシートを張り付けます。
まずは、屋根の上の不要なものを降ろしていきます。
既存の屋根材、葺き土を使用していた場合は葺き土も降ろします。
たまに、屋根の上からガッシャーン!と、トラックに向かって屋根材を投げ入れている業者もいますが、ニッショーホームではそんな野蛮なことはいたしません。
きちんと、昇降機を使って丁寧に降ろしていきます。
屋根材と葺き土を降ろしたら、既存の屋根の下地がでできます。
その上に、新しい屋根材を取り付けられたら一番いいのですが、残念ながらそうはいきません。
なぜなら長い年月、重たい屋根材が乗っていた屋根の下地は、重さでたわんでしまっていることがほとんどです。
その上に新しい屋根材を葺いても、下地がたわんでしまっているので、真っすぐ(水平)に葺くことができません。
そのため、不陸調整を行う必要があります。
(※不陸調整とは、垂木と木片を使用し、屋根を水平にする為の作業です)
この不陸調整は、屋根工事をするにあたって、仕上がりに直結する大事な工程となりますので、費用はその分かかりますが、ぜひ取り入れてください。
不陸調整が完了したら、新しい垂木の上に構造用合板を張り付けていきます。
垂木と構造用を使用して、新しく下地を作ることにより新たに空気層ができるので、屋根裏にこもる熱を緩和することができます。
新しくできた下地の上に、ルーフィング(防水紙)を張り付けます。
ルーフィングは、屋根の二次防水の役割がある非常に重要な工程の一つです。
屋根材を葺くと隠れてしまうからといって、適当に施工されては、のちに雨漏りへとつながってしまいます。
目に見えない箇所だからこそ、しっかりきっちり施工することが大切です。
選んでいただいた新しい屋根材を取り付けていきます。
今は、重たい屋根材よりも耐震性を考えて、スレートや金属屋根、アスファルトシングルなど軽量の屋根材を使用することがほとんどです。
各屋根材で施工方法は変わりますので、メーカーの施工マニュアルに従って施工する必要があります。
また、軒先やケラバには、専用の水切り部材を取り付けます。
屋根板金は、屋根の棟の部分に取り付ける板金のことで、棟板金とも呼びます。
棟部に下地を取り付けた後に、屋根板金を被せて釘で固定します。
屋根板金の接合部には隙間ができるので、コーキングを打って、水が入らないように防水処理をする必要があります。
⑦足場解体・清掃
屋根の工事がすべて完了したら、最終点検をして足場を解体します。
足場を解体してしまうと、手直しができなくなりますので、必要に応じて写真などでお施主様に屋根の仕上がりを確認してもらいます。
問題なければ足場を解体し、お家の周りを清掃して完了となります。
⑧お引渡し
すべての作業が終わったら、お引渡しとなります。
後日、施工写真や工事保証書、使用する屋根材によっては製品保証書も発行されるので、ご用意ができ次第お渡しさせていただきます。
以上が、屋根葺き替え工事の内容になります。
まとめ
屋根工事は、見えない場所での工事となるため、どのように作業を行っているかわかりません。
ほとんどの業者はしっかりと作業してると思いますが、なかには見えないことをいいことに、手抜き工事を行う業者も一定数存在します。
決して安い金額の工事ではないので、数年で雨漏りしたなんてトラブルにならないように、しっかり信頼できる業者選びが大切です。
お読みいただきありがとうございました🤗